わたしたちについて

大学病院の心臓外科医として20年あまり、さまざまな経験を積みました。病院での日々は、赤ちゃんからお年寄りまで、生と死が常に隣り合わせにあり、患者さんと家族、そしてわれわれ医療者の喜びと悲しみがそこにありました。手術の合間、外来やベッドサイドで交わす患者さんとの会話に、癒されることがたくさんありました。患者さんを治療しているつもりで、じつは励まされ、患者さんの回復する姿をみて、やりがいを感じる、そんな心臓外科医としての日々でした。
そして、父が50年間、勤め上げた診療所を閉じるのを機に、わたしは生まれ育ったこの越谷で新たにクリニックを始める決意をしました。
このクリニックでは、病院のような精密検査や高度な治療を行うことはできません。ですが、このクリニックにしかできない重要な役割があります。それはカゼなどの軽微な症状や単純な検査から、また診察室や待合室で交わす会話や表情から、われわれクリニックスタッフが異変に気付き、病気を早期発見し早期治療につなげること。病とのつきあい方や健康維持をサポートし寄り添うこと。街のクリニックだからこそできるハートフルな医療が私の理想です。